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?:Indicators for occupational an(denvironmental health
?:Databases and population health
発表の中からいくつか記す。
1.Appropriate Participatory Research with First Nations' Communities Janetet.al.(Canada)
ブリティッシュコロンビア州の先住民族(バンクーバー島の14部族・12万7,000人・ブリティッシュコロンビア州の人口の4.4%)に対する関節炎に関するプログラムは、いままで先住民には何も知らされずにいろいろな研究が行われてきたが、これは彼らが参加しての研究であるということで有意義であった。まず先住民族がどういう成果がほしいかという調査を関節炎協会が行い、質問は面接による聞き取り調査として行われた。
2.The Reliability of Mental Testing of Older Populations Patricia Stockton et.al.(USA)
老齢者2万人を抑うつ病等の精神障害について65歳以下、65〜74歳、75〜84歳、85歳以上に分けて調査したところ、被検者のテストスコアは、年齢によるバラツキよりも、教育の程度が大きな差になっている。
3.Research on Actual Conditionin the Elderly Urinary lncontinence:Comparative Study and Looking Ahead
Wasaku Koyama et.al.(Japan)
日本では近年、老人の体の不調と病気が著しく増加している。それは急激な老化と高齢者の増加による。この状態は深刻な社会問題となっている。これらの不調、とりわけ排尿障害と尿失禁は晩年のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の妨げとなる。尿失禁におけるいくつかの報告がみられるが、地域レベルでの正確な研究はなされていない。われわれの報告は、熊本県における老人の尿失禁患者の発症率と行動評価である。この研究は2つの異なった社会に生活する65歳以上の2,304人(男性:856人、女性:1,448人)を対象としている。一方は都市部(K)で、もう一方は典型的な田舎(S)と、別に8つの養護施設を含む。
尿失禁率は次に示すとおりである。在宅老人では男性4.7%、女性11.3%、そして養護施設では男性16.2%、女性23.2%である。詳しい調査によると尿失禁の状態は男性ではほとんど尿意逼迫(66.7%)であった。女性の場合はストレス(46.3%)、たとえば咳・くしゃみ・運動などである。われわれは日常の生活行動における尿失禁の影響について調査を行った。ほとんどの男性の場合(25.7%)は家族や地域社会の厄介者である。これに対して女性の場合、団体旅行や野外活動へのためらい(9.4%)、独居あるいは屋内生活傾向が認められる。しかし、尿失禁のほとんどの人(81.5%)は医師の診察を受けていない。
日常生活における失禁の影響について、S(65歳以上の人口構成=男性<女性)とK(65歳以上の人口構成:男性<女性)の調査の結果、男には差はないが、女性にはSとKに差があった。Sの女性は一人暮らしか在宅が多く、すぐ医療を受けられる環境にはなく、Kの女性はすぐ病院にかかることができるという差によるものかもしれない(年間医療費の差は1人当たり約35万円)。
高齢者の尿失禁の調査の難しさは、老齢によるものなのに本人も家族も差恥心と生命に直接関わらないとの考えから話したがらないということにある。
この研究でわれわれは、地域健康管理計画と公的支援組織が老人の尿失禁問題の理解と解決が必要であると信じる。
4.Gender Differences in Health Promotion Neena L.Chappellet.al.(Canada)
女性のほうが男性に比べて、健康面に関する検査などを受けているが、自分自身で健康を管理する責任があると考えているのは男性のほうが多い。女性は健康管理は医療者の責任と考える人が多い。
5.Health Risk Appraisal in the UK-Some

 

 

 

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